降誕節

 25日を過ぎると、日本ではお正月ムードですが、キリスト教国ではまだまだクリスマスの飾りつけです。教会暦では、1月1日の神の母聖マリアの祭日までが主の降誕の8日間、主の洗礼の主日(1016年は1月10日)までが降誕節です。年末年始の行事の中でも、飼い葉桶に寝かせられた主を思い出したいものです。

何千年も前から与えられていた神の言葉が小さな赤ちゃんの姿となり私たちのそばにいること――その考えられないイコンを観想する期間が降誕節である。ちょうど子供たちが馬小屋の前で人形を見て驚いているのと同じように、私たちも驚きに言葉を奪われてイエス自身である言葉をじっと眺める。驚く心こそ降誕節の心である。(リノ・ベリーニ神父)