エルサレム昇天礼拝堂

 使徒言行録からすると、イエスが昇天したのはエルサレム近くの「オリーブ畑」。387年、この場所に一人の婦人によって教会堂が建立されました。その教会堂は破壊された後、再建されましたが、その中にはイエスの二つの足跡があったと記録されています。教会堂は再度破壊された後、十字軍によって再建されましたが、イスラム教徒に占領されました。しかし、巡礼に訪れるキリスト教徒が今も絶えないそうです(こちらにも解説があります)。

 ルカによる福音書には、罪深い女が涙でイエスの足を濡らしたとあります。仏教にも仏足石と言われるものがありますが、イエスの足と足跡は、神が人となったことの顕著なしるしとして信心の対象になってきたのです。