パパ様たちは冷たいのがお好き


 ずいぶん秋めいてきましたが、かき氷やフラッペはともかく、アイスクリームはまだまだ楽しめる季節。海外のウェブマガジンaleteiaの記事によると、近年のパパ様たちはアイスクリームがお好きなよう。もっともパパ様によって好みは違います。

 アルゼンチン出身の現教皇フランシスコが好きなアイスは、ドゥルセ・デ・レチェを使ったアイス。ドゥルセ・デ・レチェは、砂糖を入れた牛乳を煮詰めて作るアルゼンチン銘菓で、焦がし練乳とも訳されます。楽天で購入可能なので、アイスに混ぜてみてはいかがでしょうか?

 名誉教皇ベネディクト16世のお気に入りはカッサータ・シチリアーナ。シチリア生まれのアイスケーキで、クリスマスやイースターのお祝いとして作られます。リコッタチーズを使い、フルーツやナッツをふんだんに混ぜ込んだアイスです。レシピはこちらにあります。

 そして、聖ヨハネ・パウロ2世の好みのフレーバーはマロングラッセでした。

(下の画像はアイスクリーム各社から過去に販売された商品です。)

 アイスクリームは確かに現代の食べ物ですが、主な原材料は牛乳と砂糖(甘味料)。旧約聖書で約束の土地が「乳と蜜の流れる土地」と表現されていることからすると、おいしいものは古代から変わらないよう。昔は冷凍技術がありませんでしたが、暑い時に冷たいものがほしいのも昔も今も変わりませんね。マタイはキリストの弟子が特に「冷たい」ものを必要としていると言いたかったようです。「わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける」(10・42)。