四旬節第4主日(B)

モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。(ヨハネ3・14―18)

ミケランジェロ「バンディーニのピエタ」、1547-1555年、ドゥオモ付属美術館(フィレンツェ)所蔵
ミケランジェロ「バンディーニのピエタ」、1547-1555年、ドゥオモ付属美術館(フィレンツェ)所蔵

 ミケランジェロには4つのピエタ作品があります。もっとも有名なのはバチカン・サンピエトロ大聖堂にあるピエタで、弱冠24歳の時に制作された作品です。それに対して、上の画像は、バンディーニのピエタと呼ばれるもので、ミケランジェロの死の直前に、さまざまな困難と苦しみの中で制作されました。

 イエスの両脇にいるのは母マリアとマグダラのマリア。背後にいるのが今日の福音箇所の登場人物であるニコデモです。イエスのしなるような独特の姿は蛇を連想させます。