三人の王たちの日

 主の公現の祭日は、ヨーロッパでは「三人の王たちの日」などとも呼ばれ、さまざまな風習があります。フランス語でガレット・デ・ロワと呼ばれる菓子は日本のパン屋でも売られるようになって来ましたが、もう一つの風習が、英語で言うと、スター・シンガーと呼ばれる子どもたち。マントや王冠など王の格好をして、星のついた王笏を手にもって家々をめぐり、歌を歌いながら寄付金を集めます。そして、たとえば2019年の今年なら「20*C+M+B+19」という祝福の言葉を家々の戸口にチョークで書きます。CとMとBの頭文字は三人の博士たち(Caspar, Melchior, Balthasar)を意味するという説もあれば、Christus mansionem benedicat(キリストの祝福がこの家にありますように)を意味するという説もあります。

  上の動画は、三人の博士たちの聖遺物があるケルン大聖堂のものです。寄付金を集めるにしても、このように聖書にちなんだ仕方でできたらいいですね。家々を回るのは無理にしても、当教会の近くにあり私たら信者もよく利用するパン屋のドンクでガレット・デ・ロワが売っているので、子どもたちがテーブルを巡って寄付金を集める許可をお願いしてもいいかもしれません。