聖アントニオの日

聖アントニオ修道院長(251年頃―356年頃)は「修道生活の父」として知られる聖人ですが、豚を始めとする家畜の守護聖人でもあります。そのため、イタリアやスペインでは、記念日の1月17日に動物の祝福が行われます。人々は家で飼っている動物やその餌などを持ち寄って祝福してもらうのです。上の動画はサン・ピエトロ大聖堂前での祝福で、祝福しているのはアンジョロ・コマストリィ大枢機卿。馬や山羊、羊、豚、アヒル、兎、ロバ、犬などのペットが祝福を受けたようです。教皇フランシスコは回勅『ラウダート・シ』で被造物を大切にすべきことを宣言していますが、その精神にも適う伝統的な風習と言えるでしょう。犬や猫、うさぎや小鳥を飼っている信者もいるので、そんな催しが日本の教会にあってもいいですね。