第5回グローバル・ティーチャー賞

 グローバル・ティーチャー賞は、インド人教育起業家サニー・バーキー氏によって設立された「バーキー財団」が世界一の教師に授与する賞で、2015年に始まり、教育界のノーベル賞とも呼ばれているそうです。今年受賞したピーター・タビチさんはフランシスコ会のブラザーで、ケニアの中学校で数学と科学を教えています。貧困で孤児や片親の生徒が多く、学校もパソコンは一台だけ、ネット接続も貧弱な中、科学クラブや平和クラブ、さらには現地の農業を指導し、給料の8割を貧しい家庭の支援に寄付するという献身的な活動で今回の受賞となり、賞金100万ドル(約1億1千万円)が贈られました。

 上の動画でタビチさんは父親の影響で教師になりフランシスコ会に入ったこと、父親からキリスト教的価値を教えられ、快活、無私、謙虚であることを学んだことを語っています。世界に7000万から1億人いると言われている教師のトップとして選ばれたタビチさんはまさにイエスの次の言葉を実践して来たようです。「いちばん先になりたい者は…すべての人に仕える者になりなさい」。